まずは「禁煙決戦の決意」と、「禁煙決戦の理由」から。なにごとも最初の決意が肝心です。




禁煙13日目。おはよう、煙草。

毎朝起きるとき、まず最初に煙草のことを考える。

いまだに考える。

 

目覚ましが鳴り、

ベッドから右手を伸ばしてそれを止め、

「起きなくちゃ」と思って天井を見上げる。

目覚めはすこぶるいい。頭の中のもやが晴れていくスピードは喫煙していたときとくらべて何倍も早い。朝からエネルギーに満ちてるのを感じる。これから新しい一日がはじまる。

そのときに煙草のことを考える。

 

でも、吸いたいとかじゃない。

禁煙をはじめてした頃(失敗していた頃)は、毎朝起きたときに煙草のことを考えてしまうことで、ずいぶんと落ち込んでた。「僕はまだ煙草のことを忘れてないのか」とがっかりしてた。いったいいつまで続くんだと。

 

でも今回の決戦では、逆に安心できてる。

 

「煙草のことを考えるけど、吸いたいわけじゃない」

というのは、いってみれば煙草が自分から離れて行っている後ろ姿を見ているのと一緒なのだ。もし「吸いたい」と思わないなら、どれくらい煙草が脳裏に浮かんだって、僕らはおおいに安心していい。

別の言い方をすれば、僕らはJTの刺客の先回りをして、奴が気がつかないうちに背後をとっているのと同じだ。奴の背後をとっている限り、僕らが刺されることはない。

一番危ないのは、僕らが油断をして、知らないうちに奴らに背後をとられているときだけだ。

 

煙草のことが脳裏に浮かんでいるのは、僕らが油断をしていないからだ。

 

決戦13日目。今日だって、負ける気がしないぜ。