まずは「禁煙決戦の決意」と、「禁煙決戦の理由」から。なにごとも最初の決意が肝心です。




禁煙21日目。煙草で儲ける人たちは。

 きたぞー! 3週間!

 

海を越え、山を越え、

試練があり、苦難があり、

それでも禁煙3週間目にやって来た。

 

僕らはもう以前の自分とは違う。

精神的にも、肉体的にも。

前とは、違う人間になってる。

 

喫煙衝動との戦い、JTの刺客との一番きつい戦闘の時期はもう超えた。

 

あんな戦いをくぐり抜けてきたんだ、僕らはもういっぱしの戦士だ。

 

これまでのJTとの刺客との戦いを振り返ってみると、こんな感じだ。

 

・禁煙1日目(死の丘)

戦場に足を踏み込む。四方八方をとりかこむ丘(死の丘)の上から、僕に煙草を吸わせようとするJTの刺客軍が雪崩のように押し寄せてくる。しかも一人一人がレベル50以上のウォリアータイプという強敵。生き抜けるかどうかは、半分は運だと思う。

 

・禁煙2日目〜3日目(死の丘)

血煙舞う戦場。相手の数はそのまま、レベルは最高99までのラスボス級がやってくる。ここは気力で戦い抜けるしか方法がない。しかも喫煙衝動だけでなく、頭痛や眠気などの離脱症状も同時に相手にすることになる。もちろん仕事はまずできないので、ゲームをしたり漫画を読んだりして、気を散らせてしのぐしかない。

仕事をしながらこの死の丘を乗り越えた人がいるなら、それはほんとうに尊敬に値する。

 

・禁煙4日目〜7日目。(激戦の谷)

ようやくたどり着くのは激戦の谷。谷底にまだ明かりは届かない。「いつか楽になるんだろうか」と希望のようなものを探しながら僕らは歩く。

ここでもレベル50〜70クラスのウォリアータイプが断続的に丘から攻め降りてくる。だけど死の丘ほどのパワー兵はいない。その代わり、混乱をもたらすウィザードタイプが多く出没する。「そもそもニコチンではなく、禁煙自体が悪いんだ」「1本吸っても、また止められる」などと論理的に間違っていることを考え出す。

 

・禁煙7日目〜14日目(茨の森)

JTの刺客の数はガクンと減る。レベルも30以上の刺客はまず現れない。もちろんそれでも単体としては強敵で、油断したらこちらが倒されしまうだろう。でも死の丘を越えてきた腕と自信が敵を蹴散らす。

この茨の森の戦いはそこまで厳しくないけれど、そのかわり、僕らは離脱症状に囲まれて身動きがとれなくなる。とくに、いちど襲われたら気絶同然となる眠気の強襲は本当に危険。これはJTの刺客が遠方から唱えている「ラリホー」ないし「ラリホーマ」だ。対抗方法はない。襲われたら10分でもいいから眠るべきだ。禁煙一ヶ月過ぎても「ラリホー」が届くことはほとんどないので、ここが耐えどころとなる。

一方で、また体質改善実感がはじめるのもこの頃。早い人は煙草の煙が嫌いになる。

 

・禁煙15日〜21日目(急流の河)

JTの刺客側もすでに大半の兵士を送り出してしまって、手元に刺客があまりいないのだと思う。敵の数はまたがくんと減る。相手のレベルも平均して20くらいだ。気さえ張っていれば、はっきり言って負けることはないと思う。しかし僕らが警戒を解こうものなら、アサシンタイプを速攻送り込んでくる。

またこの時期にもごくたまに、死の谷の再来のような、レベル90以上のウォリアータイプの猛攻を受ける人がいる。今回僕は受けなかったけれど、以前の禁煙でこの時期にものすごい喫煙衝動に襲われたことがあった。これはキツかった。ただし、それでも最後の猛攻だ。この猛攻をしのげば、これ以降レベル90以上のJTの刺客が現れることはまずない。以降の戦いはウィザードとアサシンい限定される。

ラリホー」は引き続き唱えられるが、全体的には体質改善がなされているのを実感できる。また喫煙をやめて時間が増えていくのを日に日に感じるようになる。いままでやりたくてもできなかったことが、ひとつひとつ可能になっている。(みんな映画を見よう!マンガを読もう!)

 

こんなところだ。

 

煙草を吸っていた、ということだけで、

やめるのにはこれほどの道のりを歩かなければならない。

しかも、この決着はまだまだつかないんだ。

 

そう思うと、本当に煙草はとんでもない麻薬だと思う。

僕らが煙草を吸って与えられる物はなにもない。

ただ、やめるときの苦痛が予約されるだけだ。 

 

まったく、煙草ってなんなんだろう。

 

煙草とは、煙草会社と、政府のものだ。

 

消費者を深刻な中毒にして、

売上げと税金で、金を儲ける。

そのためのシステムだ。

 

じゃあ実際に、煙草会社はどれくらい儲かっているのだろう。

というか、煙草会社で働いている人たちは、

どれほど給料をもらっているんだろう?

 

 

heikinnenshu.jp

 

 

なるほど。

これってどれくらいの水準なのか。

日本の平均年収を調べてみると……

 

heikinnenshu.jp

 

 

JTの平均年収は868万円

日本の平均年収は430万円

オーケー。

そういうことね。

 

中毒性のある商品を売り、

ニコチン中毒者を大量生産しているJTは、

日本の平均年収の2倍の給与を社員に出してる。

 

一方で僕らは、

煙草に含まれる有毒物質のために健康を損ない、

そのことを頭ではわかっているんだけど、

深刻なニコチン中毒状態になっているために自制がきかず、

この商品を買い続けさられる。

 

そりゃ、儲かりますね。

 

これが政府のお墨付きとあるんだから、

僕はかるく絶望する。

 

もう僕はこんな会社を儲けさせたくない。

だからこそ、決戦には必ず勝つ。